住職あいさつ
この度は、陸奥護国寺のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当寺は温泉で有名な青森市浅虫にあり、飾りっけも無ければ大きなお寺でもございませんが、「お陰とご縁」を大切に思いやりのあるお寺を目指し心から法務に勤しんでおります。
自然に恵まれた環境の中で、空と海・緑の中から生命の息吹を感じ、一息つく癒しの空間として、また安らぐ拠所として、皆様の身近なお寺であり続けたいと心から願っています。
どうぞお気軽にお参拝・お立ち寄りください。 合掌
皆様が、心満ち満ちて生き活きした毎日でありますように。
住職 堤 景瑞
陸奥護国寺の概要
- <宗旨宗派>
- 高野山真言宗
- <本尊>
- 弘法大師
- <総本山>
- 高野山金剛峯寺(和歌山県高野町)
- <根本経典>
- 大日経・金剛頂経
- <教義>
- 大日如来の本地説法を説く高野山の教学を基とし、弘法大師の誓願を実現して「いのち」の平等と尊厳をさとる即身成仏の教えを広め、心豊かな社会の実現を目指す。
- <寺格>
- 準別格本山
- <御宝号>
- 南無大師遍照金剛
陸奥護国寺の歴史
【十方に浄土あり、本州最北の地に癒しの寺有り、称を陸奥護国寺と呼ぶ】
当寺は青森にある高野山真言宗の密教寺院でございます。
そもそも当寺の開山は、紀州高野山塔頭の遍照尊院が津軽に別院を置いたことを起源としています。遍照尊院は高野山塔頭の中で鎌倉時代中期に開創された寺院であり、青森津軽家の菩提所となった寺院であります。
ところがのち、諸事情によって僧の派遣が滞り、別院を一時閉鎖することとなり、当寺は史上から名を消すこととなりました。
大正に入り、遍照尊院に弟子入りした青森出身の尼僧堤隆興が、地元に一庵を築きたいと申し入れたことから、当時の住職目黒隆見僧正が尼に別院再興の悲願を託し、その後押しもあって大正末年青森は港町に一庵を建立して、高野山遍照尊院別院の中興に到ったのであります。
昭和十年には、旧津軽藩主の遊山地で住昔蝦夷の籠城があったとされる現在の地に、仏縁を頂き移転しました。
移転時、裏山境内地に八十八ヶ所石仏霊場を開場し、更なる聖地をしての威厳を高め、今日も荘厳な雰囲気を保っております。本堂に祀っている毛綱(女性の髪の毛を編んだ綱)は、この八十八ヶ所の石仏を配置するのに使われたもので、難航を極めた工事の中で丈夫で切れることがなく、工事完了に到ったのは髪に宿る女性達の強い信心のお陰だと賞賛されたそうです。
その後、遍照尊院の末寺で岡山の豊楽寺向井坊を委譲され、別院と統合することで昭和十五年、陸奥護国寺の寺号認可を受け、昭和二十三年には、本山より高野山真言宗準別格本山の寺格を賜りました。そして、本州最北の高野山霊場として現在に到っております。
年間の行事(宗旨宗派を問わず誰でもご参加頂けます。)
2月3日 |
星祭り節分会(ほしまつりせつぶんえ)人は色々な星(運勢)の下に生まれ、星の巡りによってその年の吉凶が決まるとされます。そこで、季節の節目に当たる立春前日の節分に護摩祈祷(1)を修し一年の厄を除き福を招くことを祈る行事です。 祈祷ばかりではなく、ご先祖さまのご供養・故人のご供養も修法します。法会終了後、豆まきを致します。 星祭り祈願、護摩祈願、諸願祈祷、先祖・故人供養 等々 |
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4月21日 |
春季大祭(しゅんきたいさい)弘法大師の忌日3月21日の月遅れ供養会。 本尊弘法大師の霊徳を偲び先祖や諸精霊の更なる冥福を祈る行事です。 また、水子の追善供養・永代追善供養も勤めます。 法会終了後、本堂内にて四国八十八ヶ所御砂踏み(2)を致します。 先祖・故人供養、水子追善供養・永代追善供養、諸願祈祷 等々 |
5月18日 |
鎮海観音講(ちんかいかんのんこう)当寺秘蔵の観音掛け軸を開帳し観音様に供養・祈願し霊験を願う行事です。 先祖供養、諸願祈祷 等々 |
7月15日 |
夏季大祭(かきたいさい)弘法大師誕生の6月15日の月遅れ誕生法会。 誕生の吉縁にあやかり、供養・祈願を勤めて功徳を積みます。 並び新暦の盆供養会。 先祖・故人供養、諸霊供養、盆供養、諸願祈祷 等々 |
10月21日 |
秋季大祭(しゅうきたいさい)当寺が創建された事を記念し開かれる法会。全ての精霊の供養、合同永代供養を修法。寺宝の毛網に焼香し真心を持って先人の徳に感謝し、その功徳によって各精霊の冥福を念じる行事です。 先祖・故人供養、諸霊供養、永代追善供養、諸願祈祷 等々 |
8月 10日~20日 |
お盆供養(おぼんくよう) |
3月・9月彼岸の週 |
彼岸供養(ひがんくよう) |
毎月 第1週日 |
合同供養法会(ごうどうくようほうえ)永代供養者御年忌 |
(1)護摩祈祷:壇上で火を焚き、さまざまな供物を投入して祈念する真言密教の秘法
(2)御砂踏:四国八十八ヶ所の一ヶ寺一ヶ寺の砂を置き、踏み歩き功徳を積むことで八十八ヶ所の霊徳に諸願を乞う行事